柔整師の優位性
以前に少し書いた柔整師の優位性について、もう少し掘り下げて書いてみます。
柔整師の優位性
・そもそも、院を持っている。デイをやるスペースがある。
新たにテナントを借りてデイサービスを始める場合は、テナント代等の出費が出てしまいますが、接骨院スペースを利用できるならほとんど出費はかかりません。(利用者のプライバシー保護の目的で、パーテイション設置などを義務付ける地域もありますが、形だけ整えるなら額も大したことはありません。)
高額の患者集客セミナーや経営コンサルタントの相談料、2回分程度で捻出できる額だと思います。
現在、保険収入をメインとした接骨院ビジネスは破綻しています。ならば自費を収入のメインにと、延長マッサージや独自の整体と称しての施術・・・
しかし、軌道に乗るまでには時間がかかります。毎月通帳からの引き落とし額の穴埋めにもなりません。
そもそも、これで売上が回復しているなら、廃業する接骨院はありません。給料安くてと、違う道に進む柔整師もいません。
接骨院ビジネスの破綻は、コンビニや歯医者並みに接骨院が増えたことも原因の一つです。
隣の接骨院がデイサービスを行っていますか?
患者を奪い合っている近隣の接骨院が、介護保険に参入して
デイサービスを開業していますか?
参入者が少ないところにビジネスチャンスはあります。やがて、接骨院ビジネスと同じような道をたどるのでしょうが、自費が収入のメインとなるまでの時間、次の策を考えるまでの時間を少ない投資で手に入れることはできます。
人の行く裏に道あり 花の山
(投資の格言です)
ネットで稼ぐ方法、稼げる副業など、そもそも、今、自分が食えているノウハウを5万とか10万、ましてやそれより安い額で他人に公開するメリットは無いでしょ。人に知れ渡った段階で、その技術は終わるのですよ。
そう考えると、自分が得たノウハウで現在生活しているなら、その全貌が表に出ることはない。と私は思っています。
質問
じゃ、お前は何でブログにデイサービス書いてんだよ?
ん~、なぜなんだろう。
明確な理由はない。
そもそも、こんなデイの話は少し調べればだれでもできるから、ノウハウにもならない。
とりあえず、全部書き終わったら、無料ブログから引っ越しして保存しよう。← 今ココ
・接骨院の患者がそのまま利用者。顧客がいる。
以前は介護施設を利用するために、要介護又は要支援の認定を受けなければ利用はできませんでした。この認定には区市町村に認定の申請をしてから2.3ヶ月という時間が必要でした。
ですが、現在、各区市町村で行われている介護予防・日常生活支援総合事業(以下、「総合事業」といいます)は、簡単なチエックリストで該当者となれば総合事業の対象者となり、契約などの手続き終了後、すぐにデイサービスを利用することができます。
※ ほとんどの高齢者がチェックリストに該当します。
そう、この対象者こそが利用者です。その対象者は接骨院に通っている介護保険を持っている全ての患者さんなのです。
我々がデイを始める場合は、見込み利用者を確保している状態からのスタートとなるのです。
仮に、介護認定を受ける場合でも、2.3ヶ月すれば認定審査は済むので、デイ開始から逆算して3か月前に申請すれば、十分間に合う時間が確保できると思います。
・機能訓練の中身は、柔整のリハビリとほぼ一緒。
機能訓練の中身は接骨院で指導している筋トレを、そのまま行えばよいのです。ただし、計画書等の書類を作成しなければならない手間が増えますが、それほど難しいことではありません。
介護保険では一定期間ごとに必ず、実地指導という名目で現場を見に来ます。その際、書類が整備されているか?ということを確認していきますので、その点だけ注意しておけば大丈夫です。
柔整のカルテのように、まとめて書く、個別指導で呼び出された時に慌てて書く等は通用しないので、毎日書くように癖づければ
問題はありません。柔整のカルテとは違い、柔整師以外も書いてO.Kですので、皆で分担してやることもできます。
実際、私のデイも3回実地指導を受けていますが、指摘されることはありませんでした。
・どんな慢性疾患でも、広義の捻挫に持ち込める話術がある。
・マッサージをやりすぎて、痛くなってもごまかす話術。
機能訓練型のデイサービスだからといって、最初から最後まで筋トレしたら、次の日、すさまじい筋肉痛で動けなくなります。
利用者さん達は間違いなく、やめるタイミングを考え始めます。
良かれと思ってマッサージ長くやったら、逆に痛くなった。
これと同じ結果となります。
おしゃべり 7割 筋トレ 3割
この程度でも、定期的に通っていれば現状維持は十分です。
来年の同じ時期、同じことができていれば、その方のリハビリは
合格点でよいでしょう。それでも、もっとやりたいという方なら
訓練量を増やせばよいのです。
「楽しかったよ」「毎週来るのが楽しみ」などの言葉が出る環境なら、継続して利用してくれる方だと判断してよいでしょう。
安定した収入をもたらしてくれる利用者さんは、このような方々です。このような方々のレベルに合わせることが大事です。
まれに、年齢が若く、職場復帰を考えているという方がきます。
その時は、先生の持てる技術を全力で発揮してください。
明日の筋肉痛や、指導が厳しく辞めてしまうかも?は考えず、その方の社会復帰に必要なら、容赦なく鍛えてやってください。
差別してよいんです。その方のニーズに合わせて。
機能訓練型とはいっても、機能訓練に固執せず、楽しい時間を過ごしてもらえばよい。
利用者の笑い声が絶えないデイサービス。という考えで運営すれば、自然と利用者は集まってきます。
その時に必要となるのが、話術です。
慢性疾患を、捻挫と言い張る話術、この詐欺師的な柔整テクニックを、利用者さんを楽しませる事に使えば、毎月、一定の金が先生の口座に振り込まれると、私は確信しています。
医療保険で接骨院に通っていると、他の接骨院に同時に通えませんよね。でも、医療保険と介護保険は違うので、他の接骨院にも通院できます。
また、デイサービスが終わった後、自分の接骨院に通うことも可能です。(デイの時間中に通うのはダメ。)
私の経験談ですが、支店のデイサービスは接骨院を併設していません。肩が痛い、腰が痛い等の利用者さんは、その方の近所の接骨院に紹介状を持たせる・事前に電話を入れる。このことを行っています。
(大っぴらには言えないのですが、柔整が対応できる疾患は、退院後のリハビリ依頼をしてくる病院や町の整形外科には紹介はしていません。理由は、柔整の施術の方が優れているからです。)
※ もちろん、必要があれば病院を紹介しています
特に見返りは求めていないのですが、紹介先の柔整の先生が利用者さんを紹介してくれます。
一時期、4.5件の接骨院の先生が毎月、複数人紹介をしてくれたこともあります。
その後も交流は続き、接骨院スタッフが見学に来たり、接骨院の飲み会や、その後のキャバクラもお声を掛けて下さいます・・・
(私、酒はほとんど飲まないのですが(-_-;)、友人の少ない私と、 お友達になって下さり、ありがとうございます。)
このように、近隣の接骨院と良い関係を結べるのも、同じパイの取り合いをしていないからだと思います。
また、柔整の将来を憂いでいる同志だからでしょうかね?
今日はここまで